2026.02.26 17:272月に咲いた河津桜2月に咲いた河津桜。1955年に発見された一本の木が20年かけて、こうして僕の家の近所でも観られる桜になった。世阿弥は言う。「時分の花は真の花ではない」と。若くして大成するパフォーマーがいる。テレビで活躍したり、舞台で活躍したり、それこそ毎年新しい才能が世に出てくる。だけど、早咲きの河津桜のように、遅咲きの舞台役者がいてもいいじゃな...
2026.02.26 00:14MO-TOYの挑戦再び昨日は芸大一年生の小鼓、そして上田遥師匠という得がたい縁に導かれ、「敦盛」を即興で舞うという「実験」に挑みました。 正直に言えば、今の僕の身体能力は理想とはほど遠く、もどかしい状況です。しかし、オペラと和の身体技法が激突し、新しい文化が産声を上げる瞬間の、あの火花が散るような熱量を皆さんに届けたいと強く切望していま...
2026.02.11 17:48おちこぼれのバリトン「私たちは、かつての作曲家が残した設計図を、現代に正確に立ち上げるためにいるんだ」 居酒屋だったか、あるいは楽屋の隅だったか。友人が不意に口にしたその言葉を、47歳になった今も、僕はときどき喉の奥に刺さった小骨のように思い出す。 なるほど、それは正しい。三百年前の楽譜という名の「暗号」を解読し、当時の風や、...
2026.02.04 20:472月の言葉「初心忘るべからず」世阿弥の有名な言葉、「初心忘るべからず」。 多くの人はこれを「始めたばかりの時の情熱を忘れるな」という意味で使いますが、実は少し違います。世阿弥が説いた真意は、「その時々の、自分の未熟さを忘れるな」ということです。3つの「初心」世阿弥は、人生には3つの初心があると言いました。是非の初心: 若い頃の、右も左もわからず失敗した時の恥ずかしさ。...