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​なぜMO-TOYは世界を目指すのか?

Born in Japan. Made for the World.

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音大出身じゃない、異色のオペラ歌手

正統派のオペラ歌手の皆さんと違って、僕には華やかな学歴もない。でも、そのおかげで変なプライドもなく、色々なことに首を突っ込んできた。『ドン・ジョヴァンニ』のレポレロ、『魔笛』のパパゲーノ、『ドンパスクアーレ』のタイトルロール、時には『レ・ミゼラブル』のジャン・バルジャンも演じた。やりたいことをやる、というのが僕のモットーなのである。
2015年からは、板橋区の中尾建設㈱のショールームで『もーちゃんのSORA色オペラハウス』というコンサートを始めた。毎月1回、2時間たっぷりと、地域の方々と音楽を楽しむ時間だ。オペラもやれば、ポップスもやる。お客さんのリクエストに応えて歌声喫茶みたいなこともやる。もう60回以上になるのだから、我ながら大したものである。いや、お客さんが大したものなのか。

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能楽との出会いが、すべてを変えた

人生が大きく変わったのは2018年、モンドパラレッロ歌劇団との出会いだった。この劇団は、能楽とオペラを融合させるという、一見無謀とも思える挑戦をしている団体である。無謀な挑戦といえば、僕も負けてはいない。
最初は正直、戸惑った。能楽の稽古なんて、オペラとはまったく違う世界だったから。でも、無形重要文化財保持者の粟谷明生先生から直接指導を受ける機会を得て、その身体感覚、所作、間の取り方に完全に魅了されてしまった。これは、すごいことになってしまった、と思った。
日本人として生まれ育ちながら、実は日本の伝統芸能のことを何も知らなかった自分に気づいたのである。そして、この美しい文化とオペラが融合したら、きっと世界に通用する何かが生まれるに違いないと確信した。根拠はないが、確信だけはある。これが僕の人生の特徴でもある。

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「小さな土」から始まる物語

「MO-TOY」という芸名は、「小さな土」を意味する。世阿弥の言葉に「まことの花」という言葉がある。「今は小さな土でも、種を植えて大きなまことの花を咲かせたい」という想いと、『秘密の花園』のメアリーが「小さな土地をください(a bit of earth)」と願った気持ちを重ね合わせた。ちょっと格好つけすぎかもしれないが、まあ、いいだろう。


今の僕は、まさにその「小さな土」である。でも、ここに日本の伝統と西洋の文化という二つの種を植えて、世界でただ一つの花を咲かせたいと思っている。花が咲くかどうかは、神のみぞ知る、というやつだが

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47歳からの大勝負

もうすぐ47歳になる。普通なら「もういい年だから」と諦めるところかもしれない。しかし、僕は今こそが本当のスタートラインだと思っている。なぜなら、これまでの経験がようやく一つの形になろうとしているからだ。


これまでの経験を土台に、能・狂言・日舞といった日本の身体表現を一から学び直している。毎日が発見の連続である。

 

日本独特の「間」や所作というノンバーバルなコミュニケーションと、オペラの強烈なバーバルコミュニケーションを統合したパフォーマンス。

 

それが完成したとき、きっと世界中の人々に「これまで見たことのない新しいエンターテインメント」を届けることができるはずだ。できるはず、と信じている。

MO-TOY プロフィール
『47歳、オペラ歌手が世界を目指す』

1978年広島県生まれ、46歳。信州大学教育学部卒業後、音楽大学での専門教育を受けることなく、オペラへの情熱だけを胸に上京。2006年日本オペラ振興会オペラ歌手育成部修了、翌年『葵上』でデビューを果たす。
転機は2018年、モンドパラレッロ歌劇団との出会い。無形重要文化財保持者・粟谷明生先生から能楽の指導を受け、日本の身体感覚と西洋オペラの融合という新たな境地を発見する。現在は、能楽の様式美とオペラ技術を統合した創作活動に従事。
2015年から継続する『もーちゃんのSORA色オペラハウス』では、地域密着型のコンサートを59回開催。ジャンルを超えた音楽で高齢者から音楽ファンまで幅広い層を魅了し続けている。
芸名「MO-TOY」は、「小さな土」を意味する言葉。「今は小さな土でも、種を植えて大きな真の花を咲かせたい」という世阿弥の教えと、『秘密の花園』のメアリーの想いを重ね合わせた。
47歳を迎える今、能・狂言・日舞を身体表現の基礎に据え、日本独特の「間」や所作というノンバーバルコミュニケーションと、オペラの強烈なバーバルコミュニケーションを統合したパフォーマンスの完成を目指す。目標は「日本発・世界的エンターテイナー」として、東西文化の真の融合を体現すること。

 

***レパートリー***

  • オペラ:『ドン・パスクアーレ』タイトルロール、『フィガロの結婚』伯爵・フィガロ・アントニオ、『ドン・ジョヴァンニ』レポレロ、『セビリアの理髪師』タイトルロール・バルトロ、『カルメン』エスカミーリョ・ダンカイロ、『コウモリ』タイトルロール、『カヴァレリア・ルスティカーナ』アルフィオ、『愛の妙薬』ドゥルカマーラ、『ラ・ボエーム』マルチェッロ・ショナール

  • ミュージカル:『レ・ミゼラブル』ジャン・バルジャン

  • 創作:「ひとりオペ落語」(時そば、寿限無、芝浜、与太郎話)

  • モンドパラレッロ歌劇団:鬼塚重四郎(「神の湖」より)、忘八十兵衛(花魁オペラ「花焔」より)

Profile

信州大学教育学部心理臨床専攻卒業

日本オペラ振興会オペラ歌手育成部第25期修了

 

モンドパラレッロ歌劇団

藤原歌劇団準団員

ふじみ野市音楽家協会会員
板橋区演奏家協会会員

​中尾建設工業㈱専属アーティスト

​ていおん!イエロー

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